自分を愛せなくてもいい
- Ellie Taniguchi

- 22 分前
- 読了時間: 2分

先日書いた「自己愛と戦争」という文章について、
公開したあとで、ひとつ気になったことがありました。
その記事では、私はこう書きました。
現代社会では、多くの人がどこかで
「自分はまだ十分ではない」
という感覚を抱えています。
広告やSNSは、常に「もっと良くなれ」と語りかけます。
もっと成功しろ。
もっと魅力的になれ。
もっと価値のある人間になれ。
そうしたメッセージの中で、私たちは知らないうちに、
自分の存在そのものに自信を持てなくなっていきます。
前回の文章では、その流れの中で
エーリッヒ・フロムの言葉を紹介しました。
「愛は感情ではなく、能力である」
そして、その中心には自己愛がある、と。
けれど書き終えたあとで、
ひとつ気になったことがありました。
「自分を愛しなさい」という言葉が、
もしかすると別の圧力として聞こえてしまうのではないか、
ということです。
つまり、
『もっと成功しなさい。
もっと魅力的になりなさい。
もっと価値のある人間になりなさい。』
の後に、
『もっと自分を愛しなさい。』
が加わってしまう。
けれど、私が伝えたかったことは、
それとは反対の方向です。
努力をしなくてもいい。
何かを成し遂げなくてもいい。
愛を実現できないあなたのままでもいい。
弱いままでもいい。
そして、自分を愛するということは、
そんな弱い自分を、そのまま受け入れること。
もし受け入れられないなら、
そのことさえ、優しく受け止めてあげること。
弱いままでも、
迷っているままでも、
自分を十分に愛せないままでも、
まずそのままの自分を受け入れることができたら、
世界はもう少し生きやすい場所になるのかもしれません。
それは努力で作るものというより、
少しずつ気づいていくものなのだと思います。


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