The Heart Revolution
- Ellie Taniguchi
- 5月12日
- 読了時間: 3分

そもそも私が大崎上島でリトリートをするようになったのは、心のような人の内側の世界が変わることによって、現実が全く変わったように見える、そんな体験を個人的に過去に幾度もしたことがスタートポイントだったかもしれない。
一番顕著だったのは、プロセス指向心理学のカウンセリングを受けて、私の中にあった過去の出来事によるトラウマらしきものが消え去った瞬間、ふと体が軽くなり、詳しくはここでは割愛するが、その日の午後に、とても象徴的な出来事が現実に起こった。
それから私は自分の内側にそれまで以上に注意を払うことになった。そう思って過ごしていると、私の人生は、自分の内側にあるものを外に表していくこと、そのものだったことにも気づいた。
そんな時、一冊の本に出会う。その本はU理論という。アメリカ・ボストンのMITのビジネススクールで教鞭をとる、オットー・シャーマー氏が書いたその本は、東洋哲学の中にある、内側と外側の関係を見事に体系化して説明していた。そして、沈黙や、静かな時間がいかに何かを生み出すのに大切なのか、その本は語っていた。
心のように目に見えないもの、例えば身体感覚、無意識やスピリットのようなものも、確かに存在しているにも関わらず、西洋化に傾いた日常生活では隅に追いやられている。でも実は、「現実」として今目の前に起こっていることの多くは、こういった、目に見えないことから生まれているのではないか、その本はそう言っているようにも思う。そして、それから私は、人間以外のスピリット、大地や、空や、海や、動物とも、交信できるのではないかと考えるようになった。
オットー・シャーマーが東洋哲学に師を仰いだように、我々には、これまでずっと私たちを育んでいたこの日本という風土、日本文化がある。茶道、華道、武道のような道ごとは、身体と精神のつながりを教え、また人生の終着点に向かう哲学をも体得させた。しかし、近年ではこの日本が繋いできたものは、価値がないもの、として捨てられようとしている。私たちは花を愛で、風を言葉にし、音を聴き、歌を詠んだ。四季折々の味や美を料理に表し、自然と調和して生きてきた。そこには、共感する力、想像する力、そして、人間をも超えたものと繋がる力がある。
豊かさとは何なのか、現代社会の迷走は、そう問うているように思う。今こそ、我々の身体が持つ、豊かさに気づく時かもしれない。
そんなことを考えている時に、志を同じくする Healing Connections の2人と会った。
大崎上島で私がやっていること、そして島の環境の話をすると、ぜひこの映画の上映会をしたいという。
私もぴったりだと思ったので、二つ返事でこの企画が実現した。
ぜひ、多くの皆さんに集まってもらえると嬉しいです。
The Heart Revolution
日時:2025年6月1日(日)9:00開場
場所:大崎上島開発総合センター
詳細&お申し込みはこちら:
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