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Lacrimosa: 涙の日
慶良間レクイエム Vol. 5
みやざき すうじ
この海に安息をお与えください
我らのいとなみがこの海を二度と傷つけませんように
この屋敷に「蒼庵」という名前を授けた、ちょうどその翌日。
この絵 ― 慶良間レクイエム Vol.5《Lacrimosa:涙の日》 ― が、
まるで引き寄せられるように、この場所へとやってくることになりました。
蒼という色は、まさにこの絵のような、深い海の色。
光の届かぬ深淵に沈む静けさと、
それでもなお、そこに宿る祈りの気配。
時間も言葉も越えて、
この庵と、この絵は、どこか遠い記憶の水脈で、
そっと、出会っていたのかもしれません。
今、蒼庵の静かな壁に、この深海のレクイエムが掛けられることは、
偶然ではなく、
むしろずっと前から決まっていたことのように感じられます。
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